「法人税申告お助けくん」では、 法人税、法人事業税などは、以下のように経理処理することを想定していますので、異なる方法で処理する場合は、別に修正作業が必要になります。ご注意ください。
未払法人税(納税充当金)の経理処理
◆「法人税」、「道府県民税」、「市町村民税」、「法人事業税」、「地方法人特別税」は、すべて「未払法人税(納税充当金)」を取り崩して納付する。
◆前期の「法人税等」を「損金経理」で処理した場合は、前期は、「損金経理処理」、当期より「納税充当金処理」に変更する。※設定方法については「操作マニュアル」を参照
◆当期の損益から算出される法人税などの税額は、「当期の納税充当金」として経理処理する。
◆上記のため、『当期』の申告書の「別表四」には、「当期の納税充当金」を損金不算入として加算調整する。
◆ 次の事業年度( 来期 )に法人税等および法人事業税等を納付するときは、以下の仕訳のように「未払法人税(納税充当金)」を取り崩して納付する経理処理をする。
【仕訳】未払法人税等(納税充当金) ○○円 / 現金 ○○円
◆ 『 来期 』の申告書の「別表四」では、法人事業税等の合計金額を「納税充当金から支出した事業税等の金額」として減算調整する。
◆「中間納付した税額」に関しては、会計ソフトにて「損金処理の仕訳」を追加して処理する。
◆各事業年度の「納付する税額」、「別表四」の「加算調整」、「減算調整」の対象の税額は以下の表の通り。
事業年度 | 前期 | 当期 | 来期 |
所得から 計算した税金額 |
法人税等A1 +事業税等B1 |
法人税等A2 +事業税等B2 |
法人税等A3 +事業税等B3 |
納税充当金 (未払法人税) |
法人税等A1 +事業税等B1 |
法人税等A2 +事業税等B2 |
法人税等A3 +事業税等B3 |
事業年度中に 納付する税金額 |
法人税等A1 +事業税等B1 |
法人税等A2 +事業税等B2 |
|
別表四の加算調整 | 法人税等A1 +事業税等B1 |
法人税等A2 +事業税等B2 |
法人税等A3 +事業税等B3 |
別表四の減算調整 | 事業税等B1 | 事業税等B2 |
※法人税等:法人税、道府県民税、市町村民税
※事業税等:法人事業税、特別法人事業税
以上